トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

観劇日記

突撃金魚「僕のヘビ母さん」@突撃金魚アトリエを観ましたよ。

すげえ怖くて気持ち悪かったです。あ、誉め言葉です。
突撃金魚アトリエというのは普通の民家を改造したところだそうで。前回のアトリエ公演よりは空間を広く使っていた様に感じましたが、その分お茶の間感というか「よその人の家」感があり、ひいては「よその家庭の事情を垣間見てしまった」という気持ち悪さが引き立った気がします。

あと自分が今脚本を書いているところなので余計に思うのでしょうけれど、芝居の言葉は日常の言葉と違うというのを再認識しました。
サリngROCKさんの書く脚本は、日常における感情を描くのに語彙は日常から外れていて、そしてリズムがあるんですよね。これが文体というものか。私の文体って何だろうなあ。
そういや昔「サロメ」を上演した時に「日夏耿之介みたいなのやりたい!」と思って書いたら演出家から即刻却下されたことがあってですね。「勿(なか)れ」とか「暢ゝ(のびのび)」とか読めるか!とのことでした。独自の文体があればそれで良いという話でもないという。

話が逸れましたがそんな訳で、突撃金魚アトリエ公演未見の方はちょっと遠いですけど、行ってみてはいかがでしょう。

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野垂れ死にしたこともない連中

「画家を目指す若者に、住居とアトリエスペースを無償で提供するというのは、いいこと尽くめのように見えて、結構リスキーだと思います。画家になるしかない、言い訳の利かない状況におかれれば、そりゃあ画家にはなりやすくなるでしょうけれど、画家以外のものに、なりにくくなります」
「・・・・・・それは、画家になりたくて、みんな入居するわけだから、いいんじゃないですか?」
「画家の卵が孵化できなかったとき、何にもなれないということですよ?それがどんな危険なことか、察しがつきません?言い訳の余地、逃げ道は残しておくべきなんです」
「はあ・・・・・・」
今日子さんの言うことが、どうにもぴんと来ない――何が問題なのか、判然としない。和久井翁がどういう思惑でアトリエ荘を立ち上げたにしても、その理念そのものは、画家を志す若者にとっては、望ましいものだと思うのだが。
「未来ある若者にとっては、他の選択肢だって、用意してあげるべきなんじゃないでしょうか?画家の才能があっても、画家にはならないという道だって、あっていい。私が言っているのは、そういうことです。おわかりですか?」
わからなかった。
西尾維新掟上今日子の推薦文」 講談社 2015年 pp.191-192


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先駆者の苦労

既に有名なところでは有名なんでしょうが、エルメート・パスコアールの「Feira de Asakusa(浅草の市場)」を聞きました。
こういったものの背景には、アーティストの長年の経験の中で生まれた独自の理論があり、それを裏打ちするテクニックがあるものだと思いますんですけれど。

新しいことをやるのは大変です(新しくなくても大変ですけど)。自分の経験や技術を総動員した上で、ひらめきやら何やらが必要です。手本にする前例も無いですし、「これっておもしろいんだろうか」と不安に思うこともあります。
なのでまずは既存の枠組みの中で一部分だけ新しいことをするか、まるきり新しいことをするにも、とりあえずは小品になりがちです。

つまり必死に考えた新アイデアが、形にしてみれば一瞬で終わる代物だったということもある訳で、それに意味が無いとは思いませんが、虚脱感はあるだろうなーと、何か微妙な気持ちになりました。
そういった努力は誰もがやることで、これはどの世界でも同じことなんですけどね。この積み重ねによって世界は前進して(という言い方が悪ければ変転して)いくのです。

みんなで演出してみよう

「脚本を読んでみる会」に続いて、「演出をしてみる会」の開催を提唱します。
というのが本日のオチです。

書くのは細々と続けて来たけれども、演出のブランクがあり過ぎて、折角書いた脚本が上演できないよーという私の我儘が全てなんですが。
俺が演出してやろうという男前も常に見つかる訳でなし。人に頼っちゃいかん。

私ほど切実でなくても、「演出家がなかなかいない」とか「演出に興味はあるけど初めてで自信が無い」とか、そういう人はきっと居る筈。役者もたまには演出の心を知りたい筈。だから「演出してみる会」の需要はある筈!
ではどの様にするのか。

現代劇で言葉遣いは簡単だけど解釈は分かれる様な芝居(別役実とか?)の1シーンを、複数人で演出するとかですか。
演出家+役者のグループを何個も作るとなると大所帯ですから、演出家1人が仕切って稽古→演出家を交代してシャッフル、の流れを何回か。役者はちょっと退屈するかな……
脚本を持ちながら立ち稽古ができる程度の広さは必要。
他の人の演出の仕方など見ながら勉強しましょう。

とりあえず言い出しっぺだけして今日は終わり。

脚本家は馬です

世の中には乙女ゲームといって、女性主人公を操作して男性キャラクター達と恋愛するシミュレーションゲームがあるそうですが。
最近「男性俳優だけで構成されたミュージカル劇団に、女性主人公が脚本家として入団する」とかいう乙女ゲームの存在を知りました。

全くプレイしたことは無いんですが。その上でこういうことを書くのは大変アレだと思うんですが。






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