トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

音楽を語る言葉

前回世のミュージックラバーを敵にしてしまったついでに、今回も音楽についていらってみようと思います。それでも読み進めて下さる奇特な方は、まずはあぐらをかいて座って下さい。何回か深呼吸したら、手は甲を下にして自然にひざの上へ。目は半開き、親指と人差し指(中指・薬指でも構いません)の先をくっつけたら準備完了です。海より広い心でもって続きをどうぞ。

普段音楽誌をさっぱり読まないのですが、それだけにたまにめくってみると、使われている言葉の特異さに驚きます。(「MUSICA」のバックナンバー。ご参考までに) もっともこれはグルメ誌でも同じことで、普通の小説でも心理描写の段になれば似た様なものでしょう。言葉で説明し難い・言葉で説明され慣れないものを説明しようとして、日常的な言葉からどんどん遠ざかっている気がします。こう言ったら何ですけれど、音楽誌は販促の役目もありますから、余計に言葉遣いが派手になりやすいのかもしれません。

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参加情報

「公演情報」のページに掲載するのが本来なのですが、こちらに載せる方が早いと思いまして、横着させて頂いております。
土屋氏が役者で、不肖成瀬が音響にてsputnik.さんの公演に参加します。

「エレホンの雪」sputnik. @大阪造形センター

万国トカゲ博覧会にも何度か出演して頂いた前田ひとみさん(HITOMIMI)や北山貴靖さん(ぺーさん's13)らも出演しておられます。
公演日が12/24(日)・25(土)、ガチでクリスマス公演です。
クリスマスにビラ配りのバイトに勤しむも、道行く人は皆お手々をがっちりつないだカップルばかりで、誰も受け取ってくれなかったという悲しい思い出のある私からしたら、クリスマスを芝居で過ごすというのは何とも贅沢な限りですよ。本当に。

忘年会が立て込んでおられる方は、クリスマス位は休肝日にしましょう。実家に帰省される方は、土日の混雑を避けて26日(月)から移動しましょう。関西が地元の方は、おせち作りや大掃除の前に芝居を観て英気を養いましょう。ご来場を心よりお待ちしております。

所有感

幾度か書きましたが私は図書館のヘビーユーザーで、本は基本的に買いません。一回読むだけのためにお金はかけない主義です。 端から端まで読んだ本に「これはずっと手元に置きたい!」と所有欲を掻き立てられた場合は、お金を出して買います。一回デートして別れる筈が、入れ上げちゃってお持ち帰りに至る様なもんでしょうか。そんなのやったことありませんけど。

電子書籍の弱みの一つに『所有感が薄い』というのがあります。何ともごもっとも。 これへの対策としては、現在のところ

  • グッズ等と抱き合わせ販売する
  • そもそも所有することに価値が薄い本(雑誌、フリーペーパー等)をメインに展開する
  • 電子書籍用本棚を作る

等が提案されている様です。

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表示文字数

遺憾ながら、もちろんあなたは、最初の願書類が裁判所に全然読んでもらえないこともしばしばあるのだ、ということに注意してほしい。役所はそれらを単に書類のうちに加えるだけであって、まず被告を尋問し観察することのほうがあらゆる書いたものよりも重要だ、ということを教えてくれる。そして、申請人がしつっこく願うと、役所は、あらゆる資料が蒐集されるやいなや、決定の前に、もちろん全体との連関において、すべての書類、したがってこの最初の願書も仔細に検討されるのだと付け加える。しかし遺憾ながら、これもたいていはほんとうでなく、最初の願書は普通は置き忘れられるか、あるいはほとんど失われてしまうかして、たとい最後まで保存されたにしても、これは弁護士がもちろんただ噂に聞いたことではあるが、読んではもらえない。こういうことはすべて悲しむべきことではあるが、まったく正当な理由がないわけではない。あなたはどうか、手続きは公開さるべきものではなく、裁判所が必要と考えたときにだけ公開されうるのであるが、法律は別に公開すべきことを命じているわけではない、ということを忘れないでほしい。それゆえ、裁判所側の文書、ことに起訴状は被告および弁護人にはうかがいえないものであり、したがって一般には、何をねらって最初の願書を書くべきかということは全然わからないか、あるいは少なくともはっきりとはわからないし、そのため、事件に対して重要性のあることを何か含めるということは、本来ただまぐれあたりにしかできないことだ。真に有効で論証力に富む願書というのは、後に被告の尋問をやっているうち個々の公訴事実とその理由とがはっきりと浮び上がるか、あるいは推測できるようになったときに初めて、作成できる。

Kafka, Franz 「審判」原田義人訳、青空文庫

カフカの「審判」の一部で、主人公が弁護士の話を聞いている場面です。この蘊蓄台詞だけで数ページに渡るのですが、ここでは一部のみ抜き出しました。
近頃の若者はとっつき易いものばかり読んで、と愚痴を言う年寄りはいつの時代にも居るのでしょうが、それだけとっつきにくい古典の魅力も、いつの時代にも色褪せないものです。

ではもう一つ。ホームズ物の短編「瀕死の探偵」です。病床のホームズをカルヴァトン・スミスという病原菌研究者が訪ねている場面で、ワトソン君(『私』)はどういう訳かベッドの陰に隠れてます。
※次の段落でネタバレを含む部分を引用します。文字色を反転しないと読めない様にはしてありますが、未読の方はご注意下さい。

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