トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

黙っている権利

ペナック先生の愉快な読書法」という本を読みました。小説家にして国語教師、かつ一家の父である著者が、子供の読書嫌いへの対処法について書いたエッセイで、本国の国語教育界ではなかなか有名な本なのだそうです。子供でも大人でも、読書が好きでも嫌いでも、手に取ってみて損はないと思います。
本稿のタイトルは、作中に掲げられた『読者の権利』の第十条に当たります。他の九条もなかなか興味深いのですが、本条の主張では、全ての読者には読んだ本について黙っている権利があるのだそうです。
つまりは読書感想文を書かされるばっかりに読書嫌いになる子供への弁護なのだと思いますが、ソーシャルリーディングに興味のある私としては、なかなか心動かされるフレーズでした。

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お二人の門出に捧げるお芝居

ひと月ほど前。結婚式を挙げる予定の友人から、
「披露宴の余興のお芝居を書いてくれません?」
というお話がありました。
なななな何ですと?
ちなみに私は脚本執筆のみで、出演するのは同じく出席予定の土屋氏とぺーさん'S13主宰の北山氏ということでした。気心の知れた役者さんと一緒にやれるのは心強い限りではありますが。

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恥ずかしい本の読み方

ドグラ・マグラ」を実際に読んだことはなくとも、多くの人は、何となくどういう本かは察知できると思います。角川文庫版の表紙など見て頂ければ、大体間違いないです。
一度これを電車のお供に持って行きかけて、「いやいやいや」と思い留まったことがあります。その時手元にブックカバーとかいう便利なものがなかったのですよ。
ああ、じゃあこの扇情的な文庫カバーを外せばいいんだ。でももし、背表紙のタイトルが周りの人の目に入ったら?電車の中で他の乗客が読んでる本なんて、皆いちいちチェックしないでしょうけれど、もしも隣に座ったうら若き乙女が運悪く読書家で、他の人がどんな本を読んでいるのか気になる性質だったら?そして「ドグラ・マグラ」がどんな本かも知っていたら?電車の中で堂々と「ドグラ・マグラ」を読むのは一体どんな野郎かと、咎める様な目付きで顔を覗き込まれたら?
わーお、どっきどき。
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