トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

近頃の疑問

例えば私がふと思い立って一族郎党の子供達を集めて特撮のパロディ芝居を近所の人を招いて公民館で上演したとしたら。
著作権法第35条にて、学校その他の教育機関では一定範囲で著作権者の許諾を得ずに著作物を利用できるというけれど、『学校その他の教育機関』ってどこからどこまでなのか。保育園や学童保育施設は教育機関じゃないから除外されないのか。
許諾を取る時は誰にどうやって連絡すれば良いのか。一般的にはどの位時間のかかるものなのか。やっぱりゴネられたりするのか。
全般的に非営利・入場料無料・無報酬なら問題ないと思われるんだけど、『非営利』の定義は何なのか。うちのじいちゃんが近くで焼きそば焼いて売ったら営利になるの?
JASRACも「(前略)・・・に該当する場合、JASRACへのお手続きは不要となりますが、その旨を確認させていただきたく、担当支部までご連絡いただきますようお願いいたします」ってそれつまり手続きじゃん、とか。というか手続き不要の項へのリンクが滅茶苦茶小さいぞこれ。

分厚い規定集を読んでいちいち公的機関に問い合わせる位なら、自分でオリジナルを作った方が早いんじゃないの、と思わせる仕組みになっている訳です。
翻案万歳な日本がオリジナリティ重視の欧米の法律を持ち込んだら色々齟齬が生じてプラーゲ旋風が起こったのが1931年。あれから何がどう変わってこうなってるんかなあ。TPP嫌だよう。

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観劇日記

日常会話なんて毎日やっていることだから、日常系芝居は観る価値が無いか。
そんなことも無いでしょう。自分が普段やっていることを見つめ直すことができ、また誰でもよく知っている事柄なだけに、観る側も深い考察が可能です。
病院で働いている人は病院を舞台にした芝居は観る価値が無いか。
・・・・・・職場の鬱憤を忘れるために芝居を観に来ていた場合は大失敗ですが、やはり自分の職場がネタにされているということは興味深いと思います。
毎日アニメを観ている人はアニメ原作の芝居は観る価値が無いか。
表現媒体の違いを味わうことができます。ヒットした映画が演劇にリメイクされることはよくありますし、敢えて両方観に行くのも有りでしょう。

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中途退出

それでなくとも「席を立つ」奴というのは、単に「舞台がつまらないから、途中で出て行く」だけではなく、聞くところによると最近では常習犯となり、「あんな痛快なものはないよ」と、それを目的としはじめているらしい。(中略)「ふん」と、鼻でうそぶいてゆっくり立ち上がり(これで、「舞台がつまらないから立ったんだぞ」ということを周囲に知らしめ)、そのまま出て行くのでなく、一度、これもゆっくりあたりを見まわし(これで、「お前たちはどうなんだ」と暗に問いかけ、出来れば「だって、娘が出演しているんだからしょうがないじゃないの」という、周囲の言いわけがましい表情をじっくりと見てとり)、もう一度「ふん」(これは、舞台に対してではなく、にもかかわらず「席を立たない」周囲の客に向けてのものである)をやってから、悠々と出て行くのである。
ちょっと、やってみたくなるようなやり方ではないだろうか。もちろん、やってはいけないことであるし、私がそれを知りながら敢てここに紹介したのは、誰でもが、やろうとして出来ることではないからである。恐らく、この通りのことがこの通り出来るためには、少なくとも十年、劇場に通い続けることが必要であろう。


別役実「うらよみ演劇用語辞典」(2003)小学館 pp177-178


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まだまだ古びない本

別役実うらよみ演劇用語辞典」小学館 2003年

を読みました。辞典というか、演劇用語にまつわるエッセイ集です。
さすが戦前生まれの重鎮、幕裏で小豆を入れた行李を傾けて波の音を表した時代の話も出て来るので、平成のゆとり世代にはピンと来ないかもしれませんが、根っこの部分はそこまで変わっていないので、普通に面白く読めると思います。というか設備やご時勢の話はともかく、この本の役者や観客についての話が、例えば古びてしまってちっともおもしろくなくなるには、どれだけの年月がかかるんでしょうか。
ライトなテイストに見えて実は深い話ばかりなのも、技術の高さが感じられます。気に入ったところを引用して今日は終わり。

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雑記

私事ながら、長編の第一稿が書き上がりました。
そして人に読んでもらったのですが、「これどこがおもしろいの?(意訳)」と聞かれ、そして私が答えられないという事案が発生、差し戻しとなりました。
うーん。台詞の一つ一つの出来が悪いのはわかっているんですが、問題はそこだけか?どこから手を付けるべきか?
とりあえず、セールスマンが自社商品をプレゼンできるが如く、自作品のおもしろさを論理的に説明するスキルを身につけなければならないと思った夏の日でした。

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