トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

初夏雑記

遠方の数名と音信不通の約一名を除いた劇団員の皆々と久しぶりに会いました。元気そうで何より。
マツコDXの「夜の巷を徘徊する」がおもしろいとか「日本のいちばん長い日」映画版がリメイクされるらしいとかいう情報を教えてもらったり、「朗読劇とかどうよ」みたいな話をしたりしました。
自分が観客で、朗読劇と聞くと『何かしょぼそう』と思ってしまう様な気もします。実際に書いたりやったりしてみると全然そんなこともないのがわかるんですが。また分岐型演劇で分岐が数十個あるとして、役者が台詞を全部覚えている(のが理想ですが実際は取り違えが起こる危険が高いです)のと覚えるのを放棄して脚本を手に持ってやるのとでは、観客にとっては前者が良いでしょうが演者のリスクとコストを考えると後者の方が安全です。こういう場合はどちらを採るか難しいのではないでしょうか。
とりあえずTokage-House:02に向けて細々と書き溜めたり書き直したりお蔵入りになったりしております。書けるのは幸せなことです。

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今日も本を読んでいます

非実在青少年と同じ位実存の危うい当ブログの読者様から「前に書いてた本持ってるよ!」と貸して頂いたので読みました。

ジーン・ウルフ 「デス博士の島その他の物語」 2006年 国書刊行会

SF短編集です。おもしろかったです。
SFといえばエイリアンの来襲に宇宙戦艦で立ち向かう的なステレオタイプなイメージがあっったため敬遠しがちだったのですが、筒井康隆も円城塔もおもしろいもんなあ。SF食わず嫌いを改めようと思いました。
以下、少し内容に触れますのでご注意下さい。

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ハーレムからあぶれるオス

男がモテるための条件は、かつてはごく限られていた。見映えがよい、経済力が豊か、タフでたくましい、何かの才能に恵まれている等々。家柄が大いにモノを言った時代もあるが、現代の大衆社会になってその価値が低下したのと入れ替わりに、女に評価される才能の種類が増えていく。かつては学問、芸術、歌舞音曲などの芸能に限られていたが、今やそこに人を笑わせる才能が加わった。「彼って面白くて楽しい人ね。恋人にする気にはならないけど」という時代を経て、〈面白い男〉が本当にモテる時代が到来したのだ。
「オスにとって、どうやってメスを獲得するかというのは重大な問題です。二枚目、金持ち、筋肉男、秀才ぐらいしかパターンがなかった時代はつらすぎです。そんなん単純すぎて、なんか野蛮やないですか。モテる条件が増えるほど人間は文化的になっていくんです。つまり人類の進化です。無口で気配がしないからモテるとか、オタクやからモテるとか、もっとパターンが増えたらいいですね。・・・
有栖川有栖 「菩提樹荘の殺人」 2013年 文芸春秋 p125

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料理は芸術だ

先日ふと料理の本を読みましたら、パリのサロン・ド・テの味を再現したとかナポリの港で食べた飯がどうとか、レシピはレシピでフレッシュハーブを「私が作る時は新鮮なものをたっぷり使います!」だの伯方の塩だのシチリアの海塩だの岩塩だの、つまりは絵に描いた様なしゃらくさい本でございました。
中でもカチンと来たのは、いちいち産地だのメーカーだのが細かく書かれていたことですかね。バニラアイスならスー●ーカップでもレディ●ーデンでも作り手が自分で適宜用意すれば良いでしょう。スポンサーでもないのにハーゲン●ッツを指定する理由がありません。
これはつまり、著者の細かいステータス自慢にイラっと来るというよりは、脚本のト書きが異様に細かく書きこまれているのに近い感覚かもしれないなあと。グルメ漫画なら食材の産地をいちいち列挙して構わないのです。しかし読者が実際に作ることを想定した本なら、少なくともその産地にこだわる根拠を示す必要があると思います。脚本家があれこれ書き込んだところでテキトーに読み飛ばされるのがオチですが一応。

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