トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

音楽を語る言葉

前回世のミュージックラバーを敵にしてしまったついでに、今回も音楽についていらってみようと思います。それでも読み進めて下さる奇特な方は、まずはあぐらをかいて座って下さい。何回か深呼吸したら、手は甲を下にして自然にひざの上へ。目は半開き、親指と人差し指(中指・薬指でも構いません)の先をくっつけたら準備完了です。海より広い心でもって続きをどうぞ。

普段音楽誌をさっぱり読まないのですが、それだけにたまにめくってみると、使われている言葉の特異さに驚きます。(「MUSICA」のバックナンバー。ご参考までに) もっともこれはグルメ誌でも同じことで、普通の小説でも心理描写の段になれば似た様なものでしょう。言葉で説明し難い・言葉で説明され慣れないものを説明しようとして、日常的な言葉からどんどん遠ざかっている気がします。こう言ったら何ですけれど、音楽誌は販促の役目もありますから、余計に言葉遣いが派手になりやすいのかもしれません。

さて、最近では音楽誌の電子版も出現して来ている様ですが、その場合電子書籍ならではの機能として、「その場で視聴・DLできること」が期待されているのだそうです。なるほど。
そうなるとですね。何も「中毒性のある16ビート」なんてレビューをいちいち読まなくても、その場で視聴すれば良い訳ですよ。そしたら本当に中毒性があるんだかどうだかわかります。つまり音楽を言葉で説明する必要がなくなるんじゃないですか?

まあそんなこともないでしょうね。「グルーヴ感」という言葉は一瞬で読めますが、実際にグルーヴ感を味わうには、10秒程度は音楽を聞かないといけません。音楽誌の読者は全ての音楽を試聴する程ヒマでもないですから、読者を記事から試聴サイトへ誘導するためのキャッチコピーとしてレビューが必要です。すると音楽を語る言葉はより短く、よりセンセーショナルになって行くのではないでしょうか。(今すでにその気がありますが、より一層先鋭化するのではないかと。)

個人的には「○分○秒目のドラム」なんて表現が出て来たりしないかなと予想しています。その言葉が示す箇所がどこなのか、試聴すればわかる訳ですから。
しかしわざわざ秒数をチェックするのも面倒くさいですね。なら「野性的なドラム」なんて語句をクリックすると、その野性的らしいドラム音が1フレーズほど再生されるなんてどうですか。あちこちの語句に数秒程度の音楽へのリンクが張られている文章って、それ結構シュールですね。

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