トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

脚本家のスケッチ

(電話をしている)もしもし。うん。どう?うん。うん。それ諦めて病院行った方が良くない?うん。動けるでしょ。市内まで出たら。そんなぶつぶつ言うんだったらさ。ほらあの、石堂のとこ。コンビニ潰れた向かい。のどに薬塗ってくれるとこ。うん。あそこのどに直接薬塗ってくれるの。すっごい痛い。うん。あんた絶対泣く。でもすっごい効く。あっという間に治る。うん。のどのね、この辺。この辺にビタッて塗るの。普通こっちでしょ。それがかなりマニアックなところに塗るの。そう。えー。パ●はだめ。●ブは効かない。そう。あたしの経験ではパ●はだめ。え?あー鼻水すごい効くよね。うん。いいんじゃない。えでも今のど痛いんよね?えー。えー。だって。あれおいしくないし。おいしくない。おいしい薬はあるよ。違う。それじゃない。それ「おくすり●めた」。違う。えー。えー・・・あたしが飲むんじゃないからいいけどさ。あんた薬好きなの?そう。うん。うん。わかった。じゃ。
「女子がほぼ裸のチラシに釣ラレテ見に来たんだがもうダメ限界。」シーン5-Ⅲ-Cより

イラストレーターの森本美由紀氏の本を読んでいたら、クロッキーを1回6~7枚、合計2時間位を毎日続けましょうと書いてあって、自分はそういう地道な努力をしているだろうかと反省した次第です。
今までやらなかった理由としては、人の会話は毎日耳にしているので改めて鍛錬する必要を感じなかったこと、現実の会話をそのまま模写しても結局最後に調整する必要があること等によります。現実の会話には無駄な単語が多くあり、筋道も立っていないので、芝居として人に見せる段にはすっきりさせる、つまり自然な言葉から人造的な言葉に置き換える必要があるのです。
とはいうものの「えー」や「えっと」などの言葉の飾り付けは、キャラ付けというか自然さを出すために適宜必要です。で何も勉強せずに適当に書いていると、「今回の登場人物って全員成瀬さんっぽいしゃべり方ですねー」などと言われてしまう訳です。
上記の台詞、知人が昼食の席で話していたことをかなり忠実に再現したつもりです。マニアックなところってどこだ!とか、おいしい薬って何だとか心の中で突っ込みながら黙って聞いてたんですが、電話での会話に直したりした分、話し方まで正確に写せたかどうかは自信がありません。
最終的には役者のものになる言葉ですのでそこまで神経質にならなくても良い気もしますが、例えば時代劇であれば脚本家は言葉遣いに大いに責任を持たなければなりませんし、現代劇でも馴染みのないシチュエーションであれば勉強は必要でしょう。自分の身の回りのことを書くにしても、やっぱり勉強は大事だ、という話でした。精進します。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tokageexpo.blog.fc2.com/tb.php/218-7ffb1d49
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad