トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

受け継ぐ者、受け継がれるモノ

タイトルは劇団ぺーさん'S13のブログから拝借しましたが、内容はぺーさんとは全く関係ありません。悪しからず。

我が姉上は既に二児の母なのですが、ため息交じりに言うことには、「子どもの写真とかビデオとか、どうやって保存したらいいの?」だそうです。
一昔前であれば運動会の記録は8mmビデオで残すのが一般的でしたが、今ではビデオの再生機なんて手に入れようがありません。ビデオからDVDへ、Blue-Rayへと記録媒体が移り変わるのに合わせてダビング機器もあれこれ売り出されている訳ですが、それらを頻繁に買い換えられる程我が家も裕福ではありません。
姉上が祖母上になる頃には、今撮り溜めたDVDはただの鳥よけにしかならなくなってるのかも?(鳥よけ効果も怪しいもんですが)

本をどうやって保存するか、は図書館に限らず世の愛書家にとっても懸案事項だと思います。紙の本ではなく電子書籍であれば確かにスペースを取らず便利ですが、
  • ワンクリックでうっかり消してしまう可能性がある
  • ビデオやDVDと同じく、現在のフォーマットのものがいつまで使えるかわからない
  • 出版社が在庫を持つ場合も、機器の進化に合わせてフォーマットをアップデートしてくれるかわからない。ファミコンで売り出された名作ソフトはたまにDSなんかで再発売されてるみたいですが。
  • 国立国会図書館の蔵書ならさすがに安心かもしれないけれど、もしサーバーが壊れてしまったら?(笑)
  • 自費出版ではその辺が更に絶望的
  • 2ちゃんねるのまとめスレ的に、コピーを大量に生産することで生き延びるテキストもあるかもしれないが、それだと人気のないコンテンツは確実に消えてしまう
等等、問題は山積みです。

そもそも本、特に小説を長期に保存する必要ってあるのでしょうか?まず親が子どものために小説を大事に保管するなんてことがあります?子どもと親の好みは違いますよ?
人類の宝と呼ばれる文学作品は確かにありますが、それを認定するのは誰ですか?文科省が教科書に認定したり大手出版社が古典扱いすれば良いんですよね?なので個人が本を保存するのは自分一代のためだけですよね?そして一度読んだ本をそう何度も読み返すことがありますか?個人が本を保存する必要は、コレクターを除けば、滅多に無いんじゃないんですか?つまり小説というのは個人レベルではばんばん読み捨てて行く物なのでは?小説は誰が何のために保存するんです?

以前ご紹介しました「ルバイヤート」、11世紀ペルシャの詩人の詩集です。これが書かれてから実に8世紀の後、イギリスの詩人フィッツジェラルドが英訳して自費出版したもののさっぱり売れず、3年後には古本屋で二足三文で売られていたのを、画家のロセッティが読んで感激し、大量に買い付けて知人友人に配りまくったのが「ルバイヤート」が陽の目を見ることになったきっかけだそうです。詳細は青空文庫をご覧下さい。
こういうのを見ると、小説はなるべく長く、なるべく人目に付く形で、いついつまでも残って欲しいと思います。 

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