トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

半世紀前の文学

そこサリ公演前の話ですが。
sundayさんの「やぶのなか」と東洋企画さんの「偽曲・藪の中」両方を観るという玄人気取りなことをして来ました。
それぞれに違った趣があり、大層おもしろうございました。改めて著作権保護期間延長クソ食らえ!TPP失せろ!と思った次第です。オマージュにはそう主張するだけの魅力があります。

がしかし観劇感想をググってみたところ、どうも原作を読んでいない観客がちらほら居た様で、しかもどこからどこまでが原作通りか判別できておらず、芥川ファンの私としては憤懣やる方ないです。そこはウォーリーさんのオリジナルじゃない(失礼。くさしている訳ではないことをご理解下さい)、芥川の手腕だ!嘘だと思ったら原作を読め!そして「地獄変」とか「偸盗」とかも読め!と言いたい。
けれども正直、今回の芝居を観て原作を読む人は少ないでしょうね。「藪の中」が小難しくて堅苦しい純文学かどうかはさて置き、単純に古くなってしまったことは否めません。(というかそもそも今昔物語集を題材に採った話なのでね。)SUNDAYさんの芝居も東洋企画さんの芝居もはっきりしっかり21世紀の作品でしたから、21世紀の観客が観るのです。

一つの戯曲を新しい手法で上演し直すのに、50年という月日は既に充分長いでしょう。なら何年が適当なのか。巷の再演サイクルは平均して何年程度なのか。50年の時を越える普遍性がある作品だけが残るという意味では現在の著作権保護期間は適当なのか。ならその時代にしか通用しない戯曲には価値が無いのか。何かありきたりなオチですみません。

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