トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

挿絵も本の内

「りぽぐら!」西尾維新 2014年 講談社

を読みました。雑誌に発表された短篇小説を、特定の文字を使用しないで書き直すという実験的な作品です。
使用しない文字群が4パターンあるので本編を足して5パターンのバリエーションがある訳ですが、「た」が使えない時は「~だった」や「~だ」(濁音は清音に準じます)という語尾が使えないし、「な」が使えない時は「~ない」という表現が使えないので、相応に癖のある文体になっています。
個人的におもしろかったのは扉絵で、各パターン毎の扉絵を異なるイラストレーター・漫画家が担当していて、この文体の違いが扉絵にも反映されているのがよくわかるのです。もちろん個々のイラストレーターの作風の違いはあるにしても、作中のどのシーンを描くか、人物をどんな風体に描くか等の違いが、本文を読むと何だか頷けたり。
そういやペンギンブックスのシェイクスピア全集の代々のカバー絵は、作中のどのシーンが描かれているかを見比べるとちょっとおもしろいです。まとめてスタッフワーク鑑賞の楽しみということでしょうか?でも二次創作にも似た楽しみがあるしなあ。

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