トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

今日は簡単に

(さすが管理費十万円!)
それしか感想が出てこない。こんな超絶セレブマンションに、一円も入れずに住んでもいいなんてだまされてやしないかと却って不安になる。
「うーわー、私、とことん場違いだな」
仕事でさんざん豪邸に出入りしているくせに、なんとなく気恥ずかしくなって静緒はそそくさとエレベーターに乗り込んだ。入り口は四階だが、中はメゾネット方式になっていて五階も存在する。
オートロックを解除して中に入る。いきなり玄関ホールだけで標準的なワンルームがすっぽり入る大きさだった。
「わ」
靴を脱いで上がる。スリッパがあったのでそれを使わせてもらった。なんとなんと、マンションなのに中庭がある。玄関入ってすぐ目の前がガラス張りになっており、その向こうにライトアップされた緑が見えるのだ。
「うわわ」
空中庭園って、こういうのを言うんだっけ。
高殿円上流階級 富久丸百貨店外商部」 2013年 光文社 p105

おわかりいただけただろうか。
心中語が地の文と台詞と括弧内の3種類で書かれている点です。(カギ括弧は独り言にも見えますが、同作中には似た様な形で長文のものも多くあり、心中語と同カテゴリと解して良いでしょう)
この様に延々と状況描写ができるのは小説や映画の特権であり、芝居では相当難しいんですが、言うなれば一人台詞が延々と続いている様なものですから、小説でも色々工夫が要るのだなと。芝居でナレーションを数人に分けて言うのに似ているかもしれません。

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