トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

舞台の上の広さと時間

ヒロシマ・モナムール」 マルグリット・デュラス 工藤庸子訳 2014年 河出書房

を読みました。同名映画のシナリオです。
「あ、これチェルフィッチュの『三月の5日間』だ」と思ったのは私だけではないと信じたい(書かれたのはこっちが先ですが)。戦争というものを語るのに、あくまで男女の普通?の恋愛をベースにしているのが似ていると思ったのです。
先日映画は群像劇的手法が得意ということを書きましたが、デュラスはあくまで演劇ベースな人です。ごく少数の人間しか登場させません。ところで戦争は少人数で起こすものではありません。舞台上の少人数で、極めて大人数の関わる出来事を表現するために、全体を描くのではなく個人的体験に落とし込むという手法が、よくあると言えばよくあるんでしょうけど、なるほどなあと。
以前森見登美彦氏の「水神」(「きつねのはなし」収録)を読んで、こんなの芝居でやってみたいなーと思ったんですが、数世代に渡る話を舞台上の少人数でやるのってどうすればいいんでしょう。うーん。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tokageexpo.blog.fc2.com/tb.php/305-388ffff6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad