トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

再演とは甦りである

つかこうへい「熱海殺人事件」 1975年 新潮社
つかこうへい 「シナリオ熱海殺人事件」 1986年 角川書店
つかこうへい 「熱海殺人事件 売春捜査官」 1996年 メディアファクトリー
つかこうへい監修 「高校生のための実践演劇講座 演出論・演技論篇」 1997年 白水社

を読みました。「高校生の~」は実質、「熱海殺人事件(割と初期のバージョン)」のシナリオにつか氏がコメントを入れているだけの内容で、タイトルを信じて買った高校生に投げ捨てられること必至です。
あと「つかこうへい演劇館」にシナリオが公開されていまして、そちらの「熱海殺人事件 ザ・ロンゲストスプリング」も読みました。

トカゲの兄貴劇団ころがる石の森下氏が昔、「どんなヒット作でも続編を作るのは難しい」とおっしゃってましたが、いやあ。うーん。
これらは続編ではなく再演というか別バージョンなんですけど、それぞれ内容が相当違って、それをよくこれだけ続けたなあと。
「高校生の~」のコメントやWikipediaによると、つか氏はあまりかっちりしたシナリオを書かず、稽古場で役者に合わせてどんどん変えていたそうです。なるほど。っていやそれすごくね?

脚本家サイドからすると、数年前に書いたものというのはあまりの出来の悪さに恥ずかしくなったりします。成長の証とも言えますが。そして後年全力で手を入れたら、原型を留めなかったり。あと単純に、ある時に書いたものは割とその時にしか書けないものだったりします。例えば青春物は恥ずかしくって若い内しか書けません。
それにしてもこれだけ変化が付けられるのは大したもんです。そういや以前「公演期間中に役者の演技はそこまで変化するか?」みたいなことを書いた気がしますが、つか氏の演出作品はばんばん変わりまくったそうです。

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