トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

人工知能による芸術

ある意味前回の続き。人工知能が書いた小説が星新一賞の一次選考を通過した話とか。
ボードゲームの世界で人口知能が人間を圧倒しつつあるのに加えて、将来は芸術の世界においても、人工知能が台頭し席巻する様になるのか。

前回の続きで言えば、当面は答えは否でしょう。
芸術の定義を著作権法の対象となる範囲「思想又は感情を創作的に表現したもの」とすると、それを享受したいと思う人間が居るのは、商業的な意味で言えば「息抜きがしたい」「笑えるものが見たい」「感動したい」という欲求のためですが、より根本的には「人間と触れ合いたい」故だと考えます。人間は人間に興味があるから、人間の思想又は感情を表現したものに興味があるのです。だから芸術鑑賞は根っこのところでは、創作者と受け手との会話であり、普通のコミュニケーションと何ら変わりありません。日常会話よりも密度が高いだけで。

例えば人工知能が非常に優れた芸術作品を作ったところで、創作者が人工知能だと判明した時点で、芸術作品の価値は大いに損なわれるでしょう。受け手が「人間とのコミュニケーション」だと信じていたものがそうでなかったのですから。
もしも将来、人工知能が人間と対等の存在として認められ、人工知能との恋愛結婚も有り得る程の時代になれば、その時には人工知能による芸術も物珍しさではなく「人間に対する興味」と同類のものとして認められるのでは。

ちなみにアニメーションは、動いているのは人間ではありませんが、観客は明らかにアニメの向こうに作画なり脚本家なりの作り手の人間を見ていますから、これでも人間同士のコミュニケーションが成り立っていると言えます。
ならロボット演劇はどうなるかといいますと、アニメの延長線上となるか、同上となるか、どっちでしょうねえ。

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