トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

私は趣味がよくない

ちょっと前の話ですが、

コンサートと哲学対話:ピアノを弾くわたしと、あなたとコーヒーを飲む私について。
オンガージュ・サロン

に行って来ました。

まず第一部で
 J.S.バッハ / パルティータ第6番
 一柳 慧 / 雲の表情
の生演奏を聞き、第二部では演奏について参加者間で考察するというか、哲学対話をするというイベントでした。
バッハは18世紀の作曲家で、一柳氏はまだご存命です。古典音楽と現代音楽を対比させるのが当イベントのミソの一つであります。

パルティータはそこそこ理解できましたが、「雲の表情」は恥ずかしながら、ぶっちゃけ、いかんせん、わかりませんでした。
より正確に言えば、バッハはクラシック門外漢の私が聞いても、これは音楽だと理解できるし美しいと思える音楽でした。「雲の表情」はいかにも現代音楽で、パンピーが単純に思いつく様な(学校の音楽の時間で習った様な、TVで流れている様な)音楽の形をとっていないので、聞いて美しいと思うのに少しコツが要ったのだと思います。音楽には旋律と調性がなければいけないなどという思い込みを捨てること、聞いた音を素直に鑑賞することが求められます。
そしてこれって、文学にも当てはまることなんですね。

自慢する程でもありませんが我ながら、そこそこの数の文学作品は読んできた様に思います。その中で本を楽しむコツも身につけ、表現が難解で起承転結の無い現代小説でもどんと来い!読んでやる!と言える程度の自信はある、と自惚れておりました。粗筋がなければならないなどという思い込みを捨てること、書いてあることを素直に読むのが一つのコツであり、自分はそれを身につけていると自負しておったのです。
ところが起承転結の無い小説は読めても、調性の無い音楽については無知であった訳ですね。
ジャンルが違うとこうも応用が効かないものかと。

以前「趣味」という言葉について書いたことがありますが、これを適用すると、音楽にも絵画にも美食にも香道にも、鑑賞力が優れている人は趣味が良いと言えるでしょう。
なら演劇にしか鑑賞力が働かない人は何と言えば良いでしょう。芝居バカ?バカは嫌だなあ。悪趣味位にしておいてほしい。現代美術は好きだから現代音楽もいけると思ったんだけどなあ。うーん。

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