トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

PCで読む小説

いわゆるネット小説ではないです。PCが一家に一台の割合で普及し始めた頃に言われた、何というか『パソコンの画面で読む小説』のことです。
昔のことなのでうろ覚えですが、ハイパーリンクを利用して読む順番を読み手の任意に委ねられないかとか、文字のフォントや背景を工夫できないかとか、そんな夢が語られていた様に思います。あの頃私は何歳だっけ…考えたくない…。とにかく私もアマチュアながら物書きを名乗る身として期待しておりました。
で、近年AmazonKindleやらiPadが出て来て黒船来襲だの何だの騒がれてますが、あれ?あの時と同じ話が蒸し返されてないか?と。

小説の流通に関する問題は棚上げします。それ棚に上げたら駄目だろう!という気もしますが、今はあくまで表現手法の話に絞りたいのです。
電子書籍ならアニメーションが挟めるとかBGMが流せるとか言われても、それって普通のPCでできますよね。PC端末は電子書籍端末以前に普及してるのに、『デジタルであること』を表現手法として活かした小説は、皆無ではないけれど、メインストリームには程遠いですよね?単に文字コンテンツということであればサウンドノベルを始めそこそこ拡張はしてきたけれど、小説ということに限れば、これまで紙に書いていたものをネットにアップしました、以上の物は誰も書いてない。つまりは電子媒体が紙とは全く別の固有の表現媒体として考えられてない、読み手のニーズはさておき書き手側の問題として、世の多くの小説家は未だに電子媒体を表現ツールとして使いこなせていないもしくは使う必要すら感じていないということではないでしょうか。
(サウンドノベルはゲームにカテゴライズさせて頂いております。「サウンドノベルが21世紀の小説の形だ!」と言われたら、それもそうかと納得しますが)
村上龍の「歌うクジラ」が出版されていますが、個人的にはむしろ遅い気がします。こういった物はもう少し早く世に出ても良かったのでは。

私は図書館のヘビーユーザでして、図書館の蔵書が電子書籍になるまでは、電子書籍端末を買う予定はありません。
がしかし『電子書籍ならではの手法』を用いた文芸作品にはすこぶる興味があります。IT革命はもう10年以上も前でしたっけ。「パソコンってこんなこともあんなこともできるんだ!」という当時の驚嘆はさすがに薄れましたが、PCを用いた文学への憧れは未だに薄れません。昨今の電子書籍の波(ブレイク寸前と言われつつ何年経ったんでしょうね)を契機に、紙面で読んだのでは決して味わえない面白さのある小説を、皆もっともっと書いてくれないんでしょうか。

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