トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

行間を読む

最近読んだ本で、単行本だったのですが、ページの上半分にしか印字されておらず、文字も大きく行間も広く取ってあって、ここまでの水増しを敢行した出版社をいっそ誉めたい気分になりました。
が、内容が難解な散文詩だったので、ある意味ちょうど良かったです。これが古い文庫本の様な組版なら50ページにも満たない小冊子になっていたでしょうが、それだと読み切れたかどうか自信がありません。ゆっくり考えながら読むのに適したレイアウトだと思います。

分厚い全集の二段組みの細かい字ではとても読めなかった難解な古典作品が、大活字本でなら楽々読めたというのはよくある話です。逆に読者が「ここはもっと大きな文字で、もっと行間が空いていたら…!」と思うなら、そこは読者が深くじっくり読みたい箇所なのだと言えます。
そしてその様な箇所は、読者によってある程度のばらつきがある筈です。

例えばですね。電子書籍がもっと普及したとします。そして読者は一冊単位ではなく文章単位で行間の幅をカスタマイズできるとします。更に読者のカスタマイズ情報を出版元辺りが採集できるとします。
その集計結果はどんなふうになるんでしょうか?
…何かニコニコ動画みたいになりそうですね。映像のおもしろいところでは画面いっぱいにコメントが入る様に、小説の山場では皆が行間を空けている訳です。ソーシャルリーディングの一つの形と呼べなくもないです。
出版元としては、「この本ではこの程度の広さの行間が適切なのか」という一つの参考になるかと思います。紙の本での行間の広さは主に出版社の都合に依るんでしょうから、というのは偏見でしょうか?ならどの本がどの程度の行間になるのか。そこもやっぱり興味のあるところです。 
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