トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

恥ずかしい本の読み方

ドグラ・マグラ」を実際に読んだことはなくとも、多くの人は、何となくどういう本かは察知できると思います。角川文庫版の表紙など見て頂ければ、大体間違いないです。
一度これを電車のお供に持って行きかけて、「いやいやいや」と思い留まったことがあります。その時手元にブックカバーとかいう便利なものがなかったのですよ。
ああ、じゃあこの扇情的な文庫カバーを外せばいいんだ。でももし、背表紙のタイトルが周りの人の目に入ったら?電車の中で他の乗客が読んでる本なんて、皆いちいちチェックしないでしょうけれど、もしも隣に座ったうら若き乙女が運悪く読書家で、他の人がどんな本を読んでいるのか気になる性質だったら?そして「ドグラ・マグラ」がどんな本かも知っていたら?電車の中で堂々と「ドグラ・マグラ」を読むのは一体どんな野郎かと、咎める様な目付きで顔を覗き込まれたら?
わーお、どっきどき。
表紙がないというのが電子書籍の一つの特徴です。タイトル画像はあるかもしれませんから、常に外から見える部分にはないという意味です。背表紙も当然ありません。
何世紀前に書かれた本なのか、数十ページ程度なのか辞書並みの分量なのかも、ぱっと見にはまるでわかりません。古い全集を山積みにして「難しい本を読む俺、カッコイイ」というアピールが、電子書籍だとできないんですね。
その代わりには、人目を気にせず場所を選ばず、ドグラ・マグラもサドもマゾッホも読み放題という訳です。全国のポルノ愛好家は、家の布団に籠もる必要がなくなったのです。家族連れでにぎわう真昼の電車、公園、ファミレスで読むポルノ。時折電車が混んで、画面の文字が目に入ってしまったらしい客に顔を赤らめられるのも、それはそれで!
……駄目か。駄目だな。苦しいな。その意味ではギャグ漫画も電子書籍で手軽に持ち歩く意味がないですね。どこででも読めると言ったって、喫茶店で一人で画面見ながら爆笑してる客なんて気持ち悪いですもん。うーん、何か使えそうな気がしたんだけどな。
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