トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

漫画を作った話

他人の批判ばかりしていると何だか偉くなった様な気分になりますが、いざ自分の話となると、もう余りのちゃちさに笑ってしまいます。
以前『アマチュアながら物書きの末席を汚す身』などと顔から火の出る様な表現を使ってしまった以上、単に世の中の本をけなすだけではなく、自分で書いてみては失敗したりした低レベルなお話もしようかと。お笑い草になればこれ幸い。


上記の写真について、消えてしまう前の劇団ブログに一度書きましたが、私がシナリオを書き、絵師のナツさんが絵を担当して一本の漫画に仕上げたという代物です。同人誌即売会で売ったりしました。

私は漫画のシナリオを書くのは初めてでしたし、ナツさんは漫画を書くのからして初めてでしたので、完成までの道のりは正に山あり谷ありでした。
私が「大砲で群衆を吹っ飛ばしたい」と言って温厚なナツさんにちゃぶ台をひっくり返させたり、ナツさんに「ページ数は24が理想」と言われてちんぷんかんぷんだったり。シナリオ24ページならわかるけど漫画が24ページってどの位?

しかし一番難儀をしたのは、片方がもう片方を“使おうとした”ことですかね。あらかたの工程が終わってから気付いたことですが。
私のシナリオは当初、映画の様に細かくカットを指定する形式だったのが、後には台詞と簡単なト書きだけになりました。無論こちらはある程度の情景をイメージしながら台詞を書くのですが、ネームを描くのはナツさんなのですから、その辺のこだわりは捨てた方が宜しい。
逆にある程度進んだ段階で「この絵で締めたいんだけど」と持って来られた時はギブアップしました。ジグソーパズルの欠けたピースのみを発注されたメーカーの気分です。そこを何とかしてこそ一人前だ!と言われればその通りですが、できないものはできないと諦める潔さもたまには必要です。多分。

そんな色々な制約も、楽しめる部分はたくさんありました。長過ぎるシナリオを縮めようとディスカッションを重ねる内に、予想もしなかったストーリー展開になって行ったり、ネームを見て台詞を修正する中でキャラクターが掘り下げられていったり。
総じて時間も手間暇もかかる作業でしたし、もっと良い仕事ができたのにと悔やまれる部分もありますが、自分一人でWordに向かっていたのでは書かなかったであろうものが書けたことは大きな収穫でした。ナツさんに感謝です。何というか夢が拡がる経験でした。

という訳で、マルチメディア作品の制作に限らず、協同作業には妥協が必要というお話でした。妥協、中学生が嫌いそうな単語ですが、大人にとってはむしろ生産的なものです。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tokageexpo.blog.fc2.com/tb.php/7-c3b878df
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad