トカゲなる日々

劇団万国トカゲ博覧会の生態

「のぼうの城」を読んだ

読書感想文です。内容についてはWikipediaAmazonのページをご参照下さい。
この小説が元々は脚本であったというのは実に肯けます。名前が付いていて出番の少ない登場人物がほぼ居ないのです。小説なら一シーンだけやたら台詞があって後は二度と出て来ない様なキャラクターは有り得ますが、演劇や映画でそれをやると、台詞をこなす実力があってかつ出番の少ない役を受けてくれる役者を探すのが大変です。少数ながら、登場してすぐに消える顔有りキャラが居ましたが、その前に見せ場が確保されていたので恐らく問題なかったでしょう。
他には、指揮官の号令で全軍が攻めかかったり、『襲い掛かろうとしたまさにその時、銃声が』の様な描き方が、映像で見ると格好良いだろうなあと思います。あと、助さん格さんが勝つのに決まっているのにわざわざチンピラが襲いかかって案の定やっつけられるという様な実にお約束な展開は、大衆小説でもあることだと思うのですが、やっぱり脚本だと思うと腑に落ちます。観客の期待に応えるのに躊躇しない(もしくは見事に裏切ってみせる)という点ではシェイクスピアなんか実に偉大です。その辺り、芝居は小説よりフィクションに対する許容範囲が広いと思うのは、偏見ですかね。
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